「トレンドの転換を見極めたい」
「遅れてエントリーして損したくない…」
そんな悩みを持つバイナリートレーダーにとって、**MACD(マックディー)**は非常に頼れる存在です。
MACDは「移動平均線」の動きをベースにしたインジケーターで、
トレンドが始まるタイミングや勢いの変化を、視覚的かつ客観的に捉えることができます。
この記事では、MACDの意味・仕組み・見方・バイナリーオプションにおける使い方を、初心者にもわかりやすく解説します。
さらに、他のインジケーターとの相性や、エントリーの具体例もあわせて紹介していきます。
MACDとは?|意味と基本のしくみ
**MACD(Moving Average Convergence Divergence)**とは、
移動平均線をもとに「トレンドの勢い」や「転換ポイント」を視覚的に判断できるインジケーターです。
名前が長くて難しそうに見えますが、やっていることはシンプル。
MACDは2本の移動平均線の差をもとに作られており、「上昇が続くのか」「そろそろ反転か?」を見極めるのに使われます。
⚙️ 構成要素はこの3つだけ!
名前 | 意味 |
---|---|
MACDライン | 短期EMA − 長期EMAで計算されるメインのライン |
シグナルライン | MACDラインの平均値(9日)=補助線 |
ヒストグラム | 2本のラインの差をバーで表現したもの |
💡 一言でいえば、「MACDラインとシグナルがクロスする瞬間=トレンド転換のサイン」なんです。

・ゴールデンクロス/青線が赤線を下から上に突き抜けた直後
・デッドクロス/青線が赤線を上から下に突き抜けた直後
バイナリーでの使い方|エントリータイミングと見極め方
MACDは、トレンドの“始まり”や“転換”を視覚的に判断できるインジケーターです。
特に、順張りで相場に乗るタイミングを探す場面で大きな力を発揮します。
🔽 基本の使い方|クロスを見るだけでOK!
クロスの種類 | 意味 | バイナリーでの戦略 |
---|---|---|
ゴールデンクロス(GC) | MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける | 上昇トレンドへの転換 → ハイエントリー |
デッドクロス(DC) | MACDラインがシグナルラインを上から下に抜ける | 下降トレンドへの転換 → ローエントリー |
📝 クロス直後は“勢いの変化”が起きやすく、判定時間を5分〜15分に設定すると効果的な場合が多いです。
📊 ヒストグラムの使い方
- ヒストグラムの棒が大きくなる → トレンドの勢いが強い
- 棒が小さくなる → 勢いが弱まっている or 転換の兆し
✨ クロスだけでなく、ヒストグラムで“パワー”の強弱も確認できるのがMACDの強みです。
💡 実践エントリー例
- MACDがGC+ヒストグラムが拡大 → ハイエントリー
- MACDがDC+ヒストグラム縮小 → ローエントリー
- GCでもヒストグラムが弱い場合 → 様子見 or 他インジとの併用を検討
MACDと相性の良いインジケーター|組み合わせ例
MACDはトレンド系インジケーターの代表格ですが、“勢い”や“反発”の判断には向いていないという弱点もあります。
そのため、他のインジケーターと組み合わせて判断精度を高めるのが鉄則です。
🔗 おすすめの組み合わせ①|MACD × RSI(逆張りの補完)
- MACD → トレンドの向き
- RSI → 過熱感(買われすぎ/売られすぎ)
例:MACDがゴールデンクロス+RSIが30付近から上昇 → ハイエントリー根拠が2つ重なる
🔗 おすすめの組み合わせ②|MACD × ボリンジャーバンド(反発補完)
- MACDで「流れの向き」を把握し、
- BBで「価格が行き過ぎたタイミング(±2σ)」を確認
→ 順張り or 逆張りの判断がしやすくなり、“無駄なエントリー”が減る
🔗 おすすめの組み合わせ③|MACD × 移動平均線(SMA/EMA)
- MACDがGC/DC+ローソク足が短期MAを抜ける
→ トレンドの“始まり”+“視覚的サポート”のセットで強力
✅ 組み合わせのポイント
- MACDの「向き」と他インジの「勢い」「反発」を組み合わせると判断が明確に
- 同じ系統のインジ同士(MACD × ADXなど)より、異なる性質の組み合わせが効果的
よくある質問|MACDに関するQ&A
❓ Q1. MACDの設定は変更した方がいいの?
A. 初心者はまず「デフォルト設定(12, 26, 9)」でOKです。
トレードスタイルに慣れてきたら、短期型(例:5, 13, 8)など反応の速い設定にカスタマイズしてもOKです。
❓ Q2. クロスしたらすぐエントリーしていい?
A. NGです。クロスの直後は“ダマシ”も多いです。
ローソク足の確定を待つ+ヒストグラムの伸び方を確認してからのエントリーがおすすめです。
❓ Q3. MACDは順張り専用ですか?
A. 基本的には順張り向きですが、
DC後の戻し(リトレース)でローエントリーなど、“トレンドの中での逆張り”にも活用可能です。
❓ Q4. バイナリーでは何分足で見るべき?
A. 5分足・1分足のマルチタイムでの使用が一般的です。
例:5分足でGC→1分足でタイミングを測ってエントリー、など。
まとめ|MACDはこんな人におすすめ
MACDは、トレンドの始まりや転換を読みたいトレーダーに最適なインジケーターです。
視覚的にクロスや勢いが見えるため、ローソク足だけでは分かりにくい相場の“流れ”を把握することができます。
✅ こんな人にMACDはおすすめ!
- 順張りメインでトレードしている
- トレンドの“入り口”を見極めたい
- 勢いの強弱もあわせて確認したい
- 感覚ではなく「クロス」など数値と形で根拠を持ちたい
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