バイナリーオプションに興味を持ち始めた方の中には、
もともと「オンラインカジノで攻略法を試していた」という方も多いのではないでしょうか?
マーチンゲール法やパーレー法など、
カジノで使われる“資金管理ベースのベット戦略”は、勝率50%前後の勝負に最適化されています。
「ならバイナリーでも使えるんじゃない?」
…そんな期待を抱いて、同じ手法をそのまま転用しようとしていませんか?
実はここに、大きな落とし穴があります。
この記事では、オンカジで有名な10種類の攻略法をピックアップし、
バイナリーオプションでも“本当に使えるのか?”をプロ視点で評価&検証します。
それぞれの攻略法について:
- 基本の考え方と歴史
- メリット・デメリット
- バイナリーとの相性
- 勝率や期待値
- 破産リスクや資金管理の難易度
…などを【★5段階評価】で比較しながら徹底解説していきます。
オンカジ経験者のあなたこそ要注意。
この記事を読めば、バイナリーで“通用する戦略”と“危険な誤解”の違いが明確になります。
バイナリーとオンカジの違いを理解しよう
オンカジで使われていた攻略法をそのままバイナリーに当てはめようとする前に、
まずは両者の仕組みの違いをしっかり理解しておくことが重要です。
どちらも「50%の勝負に見える」という点で共通していますが、
実は勝率の“中身”やペイアウト構造がまったく異なるのです。
🔍 比較一覧:オンカジとバイナリーの違い
項目 | オンラインカジノ | バイナリーオプション |
---|---|---|
勝率 | 50%固定(例:赤黒、偶奇) | 表面上は50%、実際は55%以上必要(ペイアウトの関係) |
ペイアウト | 基本2倍(1:1) | 1.80〜1.95倍(負け分が回収不能になる) |
勝負のテンポ | 連続で打てる/自由な回転数 | 1チャンスごとに結果確定(時間軸がシビア) |
分析の必要性 | 基本不要(運要素が強い) | チャート分析・タイミングが超重要 |
資金回収性 | 長期目線でじわじわ回収可 | 賭け方によっては1ミスで回収不能に |
このように、バイナリーオプションは
「表面の勝率が50%に見えても、実質的にはトレードとしての精度+資金管理が求められる世界」です。
✅ 重要ポイントまとめ
- オンカジの攻略法は「2倍配当 × 連続勝負」に最適化されている
- バイナリーは「1.8〜1.95倍配当 × 単発勝負」が基本
- 同じように見えるマーチンやパーレーでも**“破綻条件”がまったく異なる**
次からは、そんなオンカジ攻略法を
バイナリー目線で1つずつ解説&★評価していきます。
マーチンゲール法
🔍 手法の基本と歴史
マーチンゲール法は18世紀のフランスが発祥とされる、有名な賭け方の1つです。
「負けたら次に倍額を賭ける」を繰り返すことで、1勝すればそれまでの損失をすべて取り戻し、さらに1単位の利益を得ることができるという考え方です。
オンラインカジノでは「赤黒」や「偶奇」など、勝率50%のゲームで多用されており、
初心者でも「理屈上は絶対に勝てる」と信じてしまいやすい手法でもあります。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
バイナリーオプションでも「勝率50%に近い」「2択」という性質からマーチンを試す人は多いですが、
以下の違いによってオンカジよりもはるかに破綻リスクが高いことに注意が必要です。
- バイナリーは1.8倍程度のペイアウトのため、「1勝で回収」の条件が崩れる
- エントリーポイントがチャート依存のため、連敗時に冷静な判断が難しくなる
- 時間制限があるため「無限マーチン」ができない(=回数制限付き)
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★★☆☆ | 理論上は50%だが、連敗が命取り |
期待値 | ★★☆☆☆ | ペイアウトが2倍未満なのでマイナス期待値 |
資金管理のしやすさ | ★☆☆☆☆ | 資金が爆発的に増える/破産しやすい |
難易度 | ★★★★☆ | 初心者にも使いやすいがリスクを理解しないと危険 |
破産リスク | ★★★★★ | 連敗回数と資金の上限次第で即破綻 |
バイナリー向きか | ★☆☆☆☆ | 向いていない(特に初心者には非推奨) |
📌 補足メモ
- 5連敗時の必要資金(1,000円スタート/ペイアウト1.85倍)
→ 1,000 → 2,000 → 4,000 → 8,000 → 16,000(合計=31,000円) - 仮に1勝で勝てたとしても戻ってくるのは約57,600円 → 利益はたったの1,000円
→ リスク:リターン比がまったく割に合わない - 1%ベット:リスクは軽減されるが回収効率が下がりすぎて“やる意味が薄い”
⭐ 総合評価
★☆☆☆☆(おすすめ度:1)
初心者が一番手を出しやすいが、最も危険。
バイナリーでは“理論破綻”しているため、非推奨。
もし「プロ」を名乗るプレイヤーがマーチンゲールを使っていて、
さらにそれを有料で配信しているようであれば――
ほぼ詐欺か、無責任な集団と考えて間違いありません。
資金力や根拠のない再現性で人を誘導する手法には要注意です。
パーレー法(逆マーチンゲール法)
🔍 手法の基本と歴史
パーレー法(別名:逆マーチンゲール法)は、勝ったら次のベット額を倍にしていくという「連勝で利益を最大化する手法」です。
17~18世紀のフランスで使われていた資金増加戦略が原点とされ、特にブラックジャックやバカラなどの50%ゲームで愛用されてきました。
逆マーチンの基本は「負けたら最小額に戻す・勝ったら倍額へ賭ける」というもの。
1連勝、2連勝、3連勝……と勝ちが続く限り利益が加速していきます。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
理屈上、パーレー法は連勝前提のため「波に乗れたときの爆発力」は強烈です。
しかし、バイナリーでは以下のような理由により、使いどころが極めて限定的になります。
- バイナリーは1発勝負の世界 → 連勝を狙うのがそもそも困難
- ペイアウトが1.85倍前後 → オンカジのように「2倍の積み上げ」が成立しづらい
- 一定時間で結果が出るため、勢いを見て連続ベットするテンポに向いていない
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 単発の勝率は高くても、連勝が条件なので難しい |
期待値 | ★★★☆☆ | 理論上は+期待値も可能。ただし成立条件が厳しい |
資金管理のしやすさ | ★★☆☆☆ | 単位額が固定されれば楽だが、負けた時の回収はゼロ |
難易度 | ★★☆☆☆ | 手順は簡単だが、“止め時”が重要すぎる |
破産リスク | ★★★★☆ | 長期的に見れば利益は削られる可能性大 |
バイナリー向きか | ★★☆☆☆ | 波の読みと連勝前提が必要 → 実用性は低め |
📌 補足メモ
- 1,000円からスタートし3連勝した場合の利益(ペイアウト1.85倍)
ベット回 | 金額 | 勝利時払い戻し | 純利益 |
---|---|---|---|
1回目 | ¥1,000 | ¥1,850 | +¥850 |
2回目 | ¥1,850 | ¥3,422 | +¥2,422 |
3回目 | ¥3,422 | ¥6,332 | +¥5,332(3連勝成功時) |
→ ただし、**どこか1回でも負けた時点で“全額失う”**のでハイリスク
⭐ 総合評価
★★☆☆☆(おすすめ度:2)
「連勝前提で利益を伸ばす」という考え方はバイナリーと合致しない。
使いたいなら**“3連勝まで”と決めた上で、1日1回レベルでの限定運用が前提**。
📌補足:
SNSや配信で「パーレーで爆益!」をうたう人は多いですが、
その裏には“負けた分”の記録が一切残っていない場合がほとんど。
信頼できる根拠がない限り、再現性は極めて低い戦略と考えるべきです。
グランマーチンゲール法
🔍 手法の基本と歴史
グランマーチンゲール法は、その名の通りマーチンゲール法を拡張した手法です。
基本の「倍掛け」に加えて、**毎回のベットに“1単位(元本分)を上乗せする”**ことで、
勝利時に「損失回収+追加利益」を確保できるように設計されています。
この手法は「通常のマーチンでは利益が薄い」と感じた人が、より“強力に回収したい”という思考から生まれたものです。
オンラインカジノやスポーツベットの分野で一部のプレイヤーに採用されていますが、
同時に「破産速度が最も早い手法」としても知られています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
バイナリーにおいても「連敗後の回収手段」として考える人がいますが、
結論から言うと通常のマーチンよりもさらに危険です。
理由は以下の通り👇
- ペイアウト1.85倍では「勝っても回収額が膨らまない」
- 単位を追加することでベット額が倍々ではなく“倍+1単位”の指数的な伸びになる
- 5〜6連敗するだけで個人資金レベルでは耐えられない額に達する
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 1勝すれば回収できるが、それまでの道が険しい |
期待値 | ★☆☆☆☆ | ペイアウトと手法の特性が噛み合っていない |
資金管理のしやすさ | ☆☆☆☆☆ | 単位追加により指数的な負担 |
難易度 | ★★★☆☆ | 仕組みは簡単だが運用には覚悟が必要 |
破産リスク | ★★★★★ | 一撃で全損の可能性が極端に高い |
バイナリー向きか | ☆☆☆☆☆ | 全く向いていない。むしろ禁止レベル |
📌 補足メモ
- 1,000円スタート/1単位=1,000円/5連敗した場合のベット額合計例:
回 | ベット額 | 備考 |
---|---|---|
1 | ¥1,000 | 基本額 |
2 | ¥3,000 | 2,000(倍)+1,000 |
3 | ¥7,000 | 4,000+1,000 |
4 | ¥15,000 | 8,000+1,000 |
5 | ¥31,000 | 16,000+1,000 |
合計:¥57,000 |
→ 勝っても戻ってくる額は約¥57,000程度(利益1単位のみ)
→ リスクと見返りが釣り合わないどころか「破滅一直線」
⭐ 総合評価
☆☆☆☆☆(おすすめ度:0)
“回収はできる”が通用するのは2倍配当の世界限定。
バイナリーでは使用=高確率で破産ルート確定。
📌補足:
この手法を「高確率で稼げる」などと称して紹介するコンテンツは、
情報商材・詐欺系の可能性が極めて高いため要注意。
資金力があるふりをしたデモ配信なども、冷静に疑ってかかりましょう。
ラブシェール法(Labouchère)
🔍 手法の基本と歴史
ラブシェール法は19世紀のイギリスで考案された資金管理ベッティング法のひとつで、
「目標利益をあらかじめ設定し、その達成を数列の操作で目指す」戦略です。
別名キャンセレーション法とも呼ばれ、主にルーレットなどの50%勝負で使用されてきました。
基本的な考え方はこうです:
- 目標利益を分割した数列を作成(例:1-2-3)
- 数列の両端の数字の合計がベット額
- 勝ったら両端の数字を消す
- 負けたら賭けた額を数列の末尾に追加
→ 数列がすべて消えたら、目標利益を達成できたことになります。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
ルールがシンプルかつロジカルなため一見使いやすそうに見えますが、
バイナリーオプションとは構造的に相性が悪い点がいくつもあります👇
- ペイアウトが2倍未満のため、数列通りにいっても利益が達成できないケースがある
- 数列が長くなると、1回の負けで賭け金が急増する
- 管理が複雑化しやすく、実戦中に混乱しやすい
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★★☆☆ | 数列次第だが、確実性は低め |
期待値 | ★★☆☆☆ | ペイアウト不足により削られやすい |
資金管理のしやすさ | ★★☆☆☆ | 序盤はいいが、長期戦になると制御不能 |
難易度 | ★★★★☆ | 慣れないと数列管理が混乱のもと |
破産リスク | ★★★★☆ | 数列が伸びた時点で終了の未来が見える |
バイナリー向きか | ★☆☆☆☆ | ペイアウト構造と合っていない |
📌 補足メモ
- 数列例:1-2-3 → 初回ベット:¥4(1+3)
→ 勝てば1と3が消える → 数列は2 → 次回ベット:¥2
→ 負けたら4が末尾に追加 → 数列:1-2-3-4
→ 負けが続くと数列が伸び、ベット額が急増して回収が難しくなる
- ペイアウトが2.0倍未満の場合、勝ち続けても目標利益に届かないリスクあり
⭐ 総合評価
★☆☆☆☆(おすすめ度:1)
ロジカルで一見魅力的に見えるが、
バイナリーの「配当設計」には構造的にマッチしない手法。
📌補足:
資金に余裕があり、数列操作をリアルタイムで管理できる上級者でなければ、
実践では破綻リスクが非常に高い。
初心者が“勝てそうに見える”だけで飛びつくのは危険です。
ダランベール法
🔍 手法の基本と歴史
ダランベール法は18世紀フランスの数学者ジャン・ル・ロン・ダランベールによって提唱されたとされる、
非常に古典的な資金管理法のひとつです。
ルールはシンプルで、負けたらベット額を1単位増やし、勝ったら1単位減らすというもの。
マーチンのような倍掛けではなく、緩やかな変動で資金を管理できるのが特徴です。
オンカジではルーレットやバカラなどで用いられ、“損失の回収”と“資金管理の安定”を両立させたい人向けの手法として知られています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
バイナリーでも「緩やかなマーチン」として注目されがちですが、
ペイアウトの壁によって、バイナリーでは理論通りにいかない点が多くあります👇
- 単位ベットの増減では、負け分を完全に回収しきれないケースが多い
- 長期的に続けると「資金管理のズレ」が累積し、負け越しやすくなる
- チャート分析なしで“機械的に打つ”運用になりがちで、精度が下がる傾向
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★★☆☆ | 負け分回収の設計次第で安定 |
期待値 | ★★☆☆☆ | ペイアウトと単位変動が噛み合わない場面も |
資金管理のしやすさ | ★★★★☆ | ルールは単純、管理はしやすい |
難易度 | ★★☆☆☆ | 作業的になりやすく、精度との両立が難しい |
破産リスク | ★★★☆☆ | 長期的なズレが累積して崩れる可能性あり |
バイナリー向きか | ★★☆☆☆ | 手堅さはあるが、勝ち切るには工夫が必要 |
📌 補足メモ
- 例:1,000円→負け→2,000円→負け→3,000円→勝ち→次は2,000円に戻す
- 一見してリスクを抑えられそうに見えるが、
→ 勝ちで1単位減らしても「払い戻しが1.8〜1.9倍」なので微妙に回収しきれないケースが発生する - 勝率5割未満だと、徐々に資金が削られる仕組み
⭐ 総合評価
★★☆☆☆(おすすめ度:2)
緩やかでリスクを抑えた構造だが、バイナリーの“期待値構造”には合いづらい。
むしろ「負けても精神が削れにくい補助的戦略」として割り切って使うべき。
📌補足:
マーチンのような爆発力はないが、**「負けを受け入れる準備がある人向け」**の手法。
利益を出すより「大敗を避ける」ための防御型戦術と考えると良い。
フィボナッチ法
🔍 手法の基本と歴史
フィボナッチ法は、中世イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した
「フィボナッチ数列(1, 1, 2, 3, 5, 8…)」に基づく資金管理戦略です。
ルールはシンプルで、**負けるごとに数列に従ってベット額を増やし、勝てば数列を巻き戻す(戻す段階は運用次第)**というもの。
マーチンのような“倍掛け”ではなく、「前の2つを足した額」で徐々に増加していくため、
比較的緩やかで破産リスクを抑えやすいベット方式として知られています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
バイナリーでも「連敗時の損失を柔らかく回収する手法」として注目されがちですが、
ペイアウト率の関係と時間制限の中では、やはり厳しい側面があります。
- 数列が進んでいくと、回収額よりも累積損失が上回る局面が発生
- 1勝で戻すには、2倍のペイアウトが前提(バイナリーでは非現実的)
- 勝ったら「何個戻すか?」のルールが複雑で、運用ミスが起きやすい
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 回収型だが、1勝だけでは足りない場合も |
期待値 | ★☆☆☆☆ | ペイアウト構造と数列ロジックが合わない |
資金管理のしやすさ | ★★☆☆☆ | 数列管理が混乱しやすく、ミスに繋がる |
難易度 | ★★★☆☆ | 理屈は簡単だが実戦はややこしい |
破産リスク | ★★★☆☆ | マーチンよりはマシだが、長期では崩れる |
バイナリー向きか | ★☆☆☆☆ | 向いていない(数列が意味を成しづらい) |
📌 補足メモ
- 数列例:1 → 1 → 2 → 3 → 5 → 8 → …
→ 勝てば2つ戻す、負ければ次の数字を加算 - 例:
1,000 → 負け → 1,000 → 負け → 2,000 → 負け → 3,000 → 勝ち → 1,000(2個戻す)
→ 戻すルールを間違えると収拾がつかなくなる - 特にペイアウトが1.85倍のバイナリーでは、
「1勝で回収+利益」にならず、むしろ回収しきれないことが多い
⭐ 総合評価
★☆☆☆☆(おすすめ度:1)
理論は美しいが、バイナリーの収支構造ではそのロジックが活かしにくい。
むしろ数列管理に手間をかけることで“自爆”するリスクあり。
📌補足:
「マーチンは怖いからフィボナッチなら安全」と思いがちだが、
バイナリーにおいては“ややマイルドなマーチン”でしかない。
精度・勝率の高い戦略と併用しない限り、勝ち切るのは難しい。
1326法(イチサンニロク法)
🔍 手法の基本と歴史
1326法は、カジノのブラックジャックやルーレットなどでよく使われる「勝ち逃げ型」の資金管理法です。
名前の通り、勝つたびにベット額を 1 → 3 → 2 → 6 と進めていき、
4連勝で利益を最大化することを目的としています。
負けた場合はすぐに最初の1単位に戻るルールのため、
リスク管理がしやすく、初心者向けの“勝率を高めすぎない安全系”の攻略法ともいえます。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
一見して「低リスク」「わかりやすい」印象がありますが、
バイナリーにおいては勝ちパターンの成立条件が非常に限定的です👇
- 4連勝が必要 → これはバイナリーでは難易度が非常に高い
- パーレー型であり、勝てばベット額が上がるためメンタルも揺さぶられやすい
- 負けた場合の損失額は小さいが、勝ちパターンを成立させるまでに時間がかかる
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 連勝が必要 → 安定しない |
期待値 | ★★☆☆☆ | 成功時の利益は大きいが、達成率が低い |
資金管理のしやすさ | ★★★★☆ | 賭け額の上昇は決まっておりシンプル |
難易度 | ★★☆☆☆ | 手順は簡単、メンタルは揺れがち |
破産リスク | ★★☆☆☆ | 1単位で済む分、破産しにくい |
バイナリー向きか | ★★☆☆☆ | 成立条件が厳しく、精度が求められる |
📌 補足メモ
- 勝利ごとのベットパターン(単位:¥1,000)
勝数 | ベット額 | 累積利益(ペイアウト1.85) |
---|---|---|
1勝 | ¥1,000 → ¥1,850 | +¥850 |
2勝 | ¥3,000 → ¥5,550 | +¥4,400 |
3勝 | ¥2,000 → ¥3,700 | +¥6,100 |
4勝 | ¥6,000 → ¥11,100 | +¥11,200 |
→ ただし1回でも負けた時点でシリーズが崩壊&利益リセット
⭐ 総合評価
★★☆☆☆(おすすめ度:2)
「少ないリスクで利益を積む」という考え方は優秀だが、
バイナリーの連勝の難しさを甘く見てはいけない。
📌補足:
この手法は“最初から勝ち逃げ前提”の強い意志が必要。
「連勝したら流れに乗って倍々賭けしたくなる」タイプには向かない。
また、あくまで「ルールを守れた場合」の理論利益であることを忘れてはいけない。
ココモ法
🔍 手法の基本と歴史
ココモ法は、3倍配当ゲーム(特にナンバー系のルーレットや宝くじ)で活用される資金管理法のひとつです。
フィボナッチ法に似た構造を持っており、**「負けるたびに前2回のベット額の合計を次に賭ける」**というルールです。
本来は“的中率1/3”のゲームに最適化されており、
数回の外しを想定しながらも、1回の的中でそれまでの損失+利益を回収できる設計になっています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
バイナリーは2択(50%勝率)+ペイアウト1.85倍前後が基本。
つまり、**「3倍配当前提で設計されたココモ法は、バイナリーにまったく適していない」**という結論になります。
具体的な問題点は以下の通り👇
- ペイアウトが2倍未満 → 勝っても回収しきれない
- ベット額が急速に増加 → 破産速度がフィボナッチ法以上
- 成功時の利益も限定的 → 労力に対してリターンが見合わない
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 回数を重ねることで当たる確率は上がるが… |
期待値 | ☆☆☆☆☆ | バイナリーにおいては完全にマイナス期待値 |
資金管理のしやすさ | ★☆☆☆☆ | ベット額の急増で資金計算が混乱しやすい |
難易度 | ★★★☆☆ | ルールは単純、リスク感覚が薄れる危険あり |
破産リスク | ★★★★★ | 初期ミスで即資金崩壊も |
バイナリー向きか | ☆☆☆☆☆ | ペイアウト・配当設計が完全に不適合 |
📌 補足メモ
- ベット例(単位:¥1,000)
回数 | 計算 | ベット額 |
---|---|---|
1 | – | ¥1,000 |
2 | – | ¥1,000 |
3 | 1+1 | ¥2,000 |
4 | 1+2 | ¥3,000 |
5 | 2+3 | ¥5,000 |
6 | 3+5 | ¥8,000 |
7 | 5+8 | ¥13,000 |
→ 累計ベット:¥33,000(7連敗時) | ||
→ 勝っても回収不能(ペイアウトが3倍未満のため) |
⭐ 総合評価
☆☆☆☆☆(おすすめ度:0)
バイナリーにおいては「理論すら成立しない」攻略法。
再現性・回収性ともに破綻しており、実戦投入は非推奨です。
📌補足:
「ゆるやかなフィボナッチ」「低リスク型」として紹介されることもありますが、
その評価はあくまで**“3倍配当ありき”の世界での話。**
バイナリーで使うメリットはなく、むしろ罠に近い手法といえるでしょう。
モンテカルロ法
🔍 手法の基本と歴史
モンテカルロ法は、元々はカジノのルーレットなどで生まれた“キャンセレーション系”の資金管理法です。
**「数列を使って目標利益を設計し、それを少しずつ削っていく」**ことで、損失回収と利益獲得を目指します。
基本的な流れは以下の通り👇
- 目標利益を達成するための**数列(例:1-2-3)**を作成
- 数列の両端の合計をベット
- 勝てば両端を削除、負ければ賭けた金額を末尾に追加
- 数列がすべて消えれば目標利益達成!
この点で「ラブシェール法」に似ていますが、
モンテカルロ法のほうが数列の成長スピードが緩やかでリスクを抑えやすいとも言われています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
一見して理にかなった手法に思えますが、バイナリーではやはり課題が多く存在します👇
- 2倍未満のペイアウトでは、数列通りに削っても利益が達成されにくい
- 勝率50%未満では、数列が延々と伸びてベット額が増加していく危険性がある
- 時間制限があるバイナリーでは、冷静な数列操作ができなくなることも多い
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 回数を重ねれば回収しやすいが… |
期待値 | ★☆☆☆☆ | バイナリーのペイアウトでは目標に届きづらい |
資金管理のしやすさ | ★★★☆☆ | ロジック的には管理しやすい |
難易度 | ★★★☆☆ | 数列操作に慣れるまでは混乱しやすい |
破産リスク | ★★★★☆ | 連敗で数列が膨れ、損失も増大 |
バイナリー向きか | ★☆☆☆☆ | ペイアウト構造と戦略の前提が一致しない |
📌 補足メモ
- 数列例:1-2-3 → ベット額:1+3=4
→ 勝てば1と3を削除 → 数列:2
→ 負ければ4を末尾に追加 → 数列:1-2-3-4 - 数列の管理は理論上は美しいが、
リアルタイムで正確に運用するのは難易度が高い - ペイアウトが2倍未満では、
「数列が消えても利益が出ない」状況が普通に起こる
⭐ 総合評価
★☆☆☆☆(おすすめ度:1)
戦略としては整っているが、バイナリーの環境では根本的に成立しにくい。
計画的に動ける人でも、勝率とペイアウトの壁に悩まされるだろう。
📌補足:
「ラブシェールより安全」と言われることもあるが、
バイナリーではどちらも同じ構造的欠陥を抱えている。
精密な数列操作が必要な分、実戦ではむしろ扱いづらいとすら言える。
アスコット法
🔍 手法の基本と歴史
アスコット法は、連勝時にベット額を増やしながら利益を積み上げ、
連敗時にはベット額を減らして損失を抑えるという「反動対応型」の資金管理法です。
イギリスのアスコット競馬場が名前の由来ともいわれ、
勝ち筋に乗ったときに利益を大きく、負け続けたら早めに撤退するという
“流れを読む”タイプの戦略として知られています。
⚙️ バイナリーでの使い方と注意点
一見バイナリーとも相性が良さそうに見えるアスコット法ですが、実際にはいくつかの問題点があります👇
- 流れを見極めてベット額を調整する判断力が必要(裁量が問われる)
- ペイアウトが1.85倍前後だと、増額ベットでも収益の伸びが限定的
- チャート分析と連動できなければ、ただの賭け金操作になってしまう
つまり、戦略というより「ルールに沿った賭け方のひとつ」に過ぎないという評価に落ち着きます。
✅ 評価:バイナリーでの適性は?
評価項目 | ★評価 | コメント |
---|---|---|
勝率 | ★★☆☆☆ | 連勝・連敗の波に乗れれば効果あり |
期待値 | ★★☆☆☆ | 運用次第。ペイアウトがネックになる |
資金管理のしやすさ | ★★★☆☆ | 自由度が高く管理しやすいが、崩れやすさもある |
難易度 | ★★★★☆ | 正しい判断を求められる“裁量型”戦略 |
破産リスク | ★★☆☆☆ | 増額の上限次第ではリスク抑制可 |
バイナリー向きか | ★★☆☆☆ | 相場の読みができる人には可能性あり |
📌 補足メモ
- 勝てば1段階上げ、負けたら1段階下げ
→ 例:1単位 → 勝ち → 2単位 → 勝ち → 3単位…
→ 1度でも負けたら1段階戻す(or初期化) - 自己流の調整が効く分、
“アスコット風”に使っている人も多く、ルールの再現性が低い - チャートの「押し目・戻り売り」と組み合わせるなど、裁量と併用できれば評価が上がる
⭐ 総合評価
★★☆☆☆(おすすめ度:2)
しっかりとした判断力があれば“使えなくもない”手法。
ただし、裁量がないと“ただの賭け方”で終わる可能性が高い。
📌補足:
攻略法というより「資金増減のルール」として認識するのが妥当。
裁量派や上級者向けの“補助的戦術”としては一定の価値あり。
各攻略法の★評価まとめ一覧
攻略法 | 勝率 | 期待値 | 資金管理 | 難易度 | 破産リスク | 向き度 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マーチンゲール法 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
パーレー法(逆マーチン) | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
グランマーチンゲール法 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
ラブシェール法 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
ダランベール法 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
フィボナッチ法 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
1326法 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
ココモ法 | ★★☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
モンテカルロ法 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
アスコット法 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
📌 ※「総合評価」は各項目をもとに、バイナリーとの相性を重視してプロが総合判断しています。
まとめ:バイナリーに“攻略法”は通用するのか?
オンラインカジノで実績を残した攻略法でも、
バイナリーオプションではそのまま通用しないものがほとんどです。
その理由は、ゲーム構造が根本的に違うから。
- オンカジ:2倍配当・自由な回転数・回収チャンスが多い
- バイナリー:1.8〜1.95倍配当・1発勝負・時間制限あり
特にペイアウトが2倍未満であることは、
マーチンやパーレー、フィボナッチといった「回収型」手法を機能不全にさせる最大の要因です。
🧠 結論:バイナリーで勝ちたいなら、攻略法よりも“精度+管理”が命
攻略法はあくまで「資金の動かし方」。
バイナリーではそれよりも:
- 正確なエントリーポイントの見極め
- チャート分析に基づいた根拠のある判断
- 1回ごとの損失を最小限に抑える資金管理術
この3つこそが、長期的に利益を積み上げるための本質です。
⚠️ 最後にひとこと
SNSや配信で、マーチンやパーレーを使った「爆益戦略」が紹介されているのを見かけるかもしれません。
しかし、それらの多くは**ごく短期的な結果だけを切り取った“錯覚”**です。本当に勝ちたいなら、攻略法に頼るのではなく、“勝てる技術”を身につけることが何より大切です。
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