ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、価格が“行き過ぎている”かどうかを視覚的に判断できるインジケーターです。
バンドの外に価格が飛び出したとき、多くのトレーダーが「そろそろ反発するかも」と判断材料にしています。
特にバイナリーオプションにおいては、逆張り戦略と非常に相性が良く、エントリーポイントの根拠として活用されることが多いのが特徴です。
この記事では、ボリンジャーバンドの意味・見方・基本の仕組みから、バイナリーでの使い方、他インジとの組み合わせ方まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
ボリンジャーバンドとは?|意味と基本の仕組み
**ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)**は、価格の平均値とその「変動の大きさ(=ボラティリティ)」をもとに、
“価格がどのくらい行き過ぎているか”を判断するインジケーターです。
1980年代にジョン・ボリンジャー氏が開発したこの指標は、価格の上下に表示される“バンド”によって反発の可能性を視覚化できるのが特徴です。
⚙️ 基本構造と計算イメージ
ボリンジャーバンドは以下の3本で構成されます:
ライン | 内容 |
---|---|
中央線(ミドルバンド) | 一般的に20期間の単純移動平均線(SMA) |
上限バンド(+2σ) | ミドルバンド+標準偏差×2 |
下限バンド(−2σ) | ミドルバンド−標準偏差×2 |
バンドは「価格の振れ幅」に応じて自動で広がったり狭まったりします。
バンドの外に価格が出たとき=反発の兆しとして活用されます。

バイナリーでの使い方|逆張りエントリー戦略
ボリンジャーバンドは、バイナリーオプションにおける逆張りエントリーの王道ツールです。
特に「レンジ相場(価格が一定の幅で上下している状態)」では、バンドの外に価格がはみ出したあとに反発を狙う戦略が非常に有効です。
🎯 基本的な逆張りのエントリーポイント
状態 | エントリー戦略 |
---|---|
価格が上限バンド(+2σ)を上抜けた直後 | ローエントリー(価格の反落を狙う) |
価格が下限バンド(−2σ)を下抜けた直後 | ハイエントリー(価格の反発を狙う) |
🔍 反発の信頼度を高めるポイント
- バンドを明確に“はみ出した”ローソク足のあと、反転の形状(ヒゲ、包み足など)が出ると信頼度UP
- ボリンジャーバンドだけで判断せず、RSIやストキャスなど“勢い”を測るインジケーターとの併用が◎
- トレンド相場中(バンドが開きっぱなし)は逆張りが機能しにくいため注意!
💡「逆張り」とはいえ、“トレンドに逆らう”という意味ではなく、短期的な行き過ぎに対する反発を取る戦術です。
✅ おすすめ設定値(Bubingaの場合)
項目 | 内容 |
---|---|
期間 | 20(デフォルトでOK) |
偏差(σ) | 2.0(±2σラインが最も一般的) |
バンドの種類 | 単純移動平均(SMA)ベースで問題なし |
他のインジケーターとの組み合わせ例
ボリンジャーバンドは視覚的に非常に分かりやすいインジケーターですが、“反発するかどうか”はバンドだけでは判断しきれません。
そこで、他のインジケーターと組み合わせて**「勢い」や「過熱感」など複数の視点から判断する**ことで、エントリーの精度が上がります。
🔗 組み合わせ①|ボリンジャーバンド × RSI
- BBで「価格が行き過ぎているか」を判断
- RSIで「買われすぎ or 売られすぎ」を数値で確認
例:価格が下限バンドを下抜けていて、RSIが30以下 → 反発上昇の確率が高い
🔗 組み合わせ②|ボリンジャーバンド × ストキャスティクス
- ストキャスで「タイミング」や「過熱の変化」を細かく捉える
- BBで「価格の振れ幅と行き過ぎ感」を視覚で捉える
短期的な反発エントリーとの相性が非常に良い組み合わせです。
🔗 組み合わせ③|ボリンジャーバンド × MACD
- MACDで「トレンドの有無・転換点」を把握
- BBで「反発ポイント」の視覚的判断
トレンド相場では“逆張りが効かない”ケースもあるため、MACDで環境認識を補うのが安全策。
✅ 組み合わせ時の注意点
- 同じ「逆張り系」ばかりを重ねると、情報がかぶってしまう(例:BB × CCI)
- 「視覚+数値」「トレンド+勢い」など、異なる役割のインジを組み合わせるのが鉄則
よくある質問|ボリンジャーバンドに関するQ&A
❓ Q1. バンドの外に出たらすぐ逆張りすればいいの?
A. いいえ。“バンドを抜けた=すぐ反発”ではありません。
バンドの外に出たあとに、ヒゲや反転ローソク足が出てからのエントリーがベターです。
反転の根拠がそろったタイミングを待つことで、ダマシを回避できます。
❓ Q2. トレンド相場でもBBは使えますか?
A. 基本的には「レンジ相場」に向いていますが、
±1σと±2σの間で反発しやすいエリアや、バンドウォークの終わりを察知する補助ツールとして活用することも可能です。
ただし、一方向に強く動いている最中は逆張りを避けるのが安全です。
❓ Q3. BBを順張りで使うには?
A. バンドが拡大している(=ボラティリティが上がっている)ときに、
バンドの外に“張り付いたまま”価格が動く状態(バンドウォーク)を狙う方法があります。
ただしこの場合はRSIやMACDなどでトレンドの強さも確認したほうが無難です。
❓ Q4. おすすめの設定値は?
A. 初心者はデフォルトの「期間:20」「偏差:2.0」でOKです。
反応を早くしたい場合は「期間14・偏差1.5」などカスタマイズするケースもありますが、
根拠が重なりにくくなるため慎重に。
まとめ|ボリンジャーバンドはこんな人におすすめ
ボリンジャーバンドは、相場の「行き過ぎ」を視覚的に捉えることができる万能インジケーターです。
特にバイナリーオプションでは、逆張り判断の根拠として高く評価されています。
✅ こんな人にボリンジャーバンドはおすすめ!
- 感覚ではなく“視覚的に”エントリーポイントを見つけたい人
- 短期逆張りを安定して狙っていきたい人
- 他のインジケーターと併用して根拠を重ねたい人
- レンジ相場でのトレードを得意にしたい人
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