最近相場に張り付いていて感じたことをシェアしたいと思います!
例えば——
上ヒゲが長い陽線を見て、「上から叩かれたな」「反転のサインだ」と即断していませんか?
かくゆう自分もそうでした….
でも一旦落ち着きましょう。
そのローソク足、“どんな順番”でその形になったのか、気にしたことありますか?
上がって → 下がって → 最後に買い戻されて陽線になったのか…
それとも、下がって → 上がって → 今の価格で確定したのか….
この“流れ”の違いだけで、次のローソク足が上に伸びるのか、叩き落とされるのか、まったく違う結果になることがあります。
特に15分足や1時間足のように、1本の中に“時間”と“変化”が詰まっている足では、
「形よりも、形成までの順序が重要」なのではと思ったわけです。
今回はそんな、「ローソク足の“動きの順番”を読む」ための視点を解説します。
「これ知らなかった…」という方にこそ、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
ロウソク足の「順番」を無視すると読み間違える

ロウソク足には「始値・高値・安値・終値」の4つの価格情報が含まれています。
でも実は、もっと重要なのは“どの順番でその形ができたか”なんです。
たとえば、同じ「上ヒゲ陽線」でも──
Aパターン:

- 始値から一度下降してからググっと上昇
- 高値をつけて
- そのまま押されて下げ
- 結果、終値が始値を少し上回る
- 今後売られていく可能性…
Bパターン:

- 始値から一気に上昇
- そこから一気に下降
- 最後に上に押し戻して確定
- 今後買われていく可能性….
ぱっと見ではどちらも同じ形の陽線ですが、
前者は売り圧力が強く、後者は買い圧力が残っている可能性があるわけです。
同じヒゲでもどうやって出来たかで今後の動きが変わる
ここで冒頭で挙げたような、より極端なケースを考えてみましょう。
例:1→1→1→1→1→5と動いた場合
- 上昇がじわじわ続いたあと
- 最後に一気に戻して確定

この形、チャート上ではちょっと戻っただけの陽線に見えるかもしれません。
でも中身を読み解くと…
✅ 買い圧力よりも、強烈な売り圧力が最後に襲ってきた証拠。
✅ 次の足で陰線になりやすい「落ちる前兆」の可能性が高い。
つまり、ローソク足やヒゲの「形」だけを見るのではなく、
その中にある順番や流れを“イメージで再現”できるようになると、
エントリー精度は確実に上がります。
要はパット見ただけのロウソク足の形だけで入ると痛い目にある可能性があるよって事….
実際のチャートで「形成順」をどう見抜くか?
ローソク足の中の“値動きの順番”は、チャート上には直接表示されません。
でも、それを読み解く方法はいくつかあります。
1️⃣ 上位足の中身を“下位足”で再現する
これは多くのプロトレーダーが自然にやっている方法です。
たとえば…
「15分足で上ヒゲが長い陽線が出た」
この1本の足の形成過程を確認するために、1分足や5分足を開いてチェックします。

すると、
- 始めは上昇していたけど、
- 後半で一気に戻された
…という流れが見えてくることがあります↓

これにより、
「買いが強かったけど、上で売りが一気に入った」=天井のサインかも?
といった判断ができるようになります。
2️⃣ ヒゲや実体の位置から“推定”する
毎回下位足を見るのは面倒…という方は、
ローソクのヒゲや実体のバランスから推定するのもアリです。
たとえば:
- 実体が小さい+上ヒゲが長い ⇒ 高値で跳ね返されて下げた可能性大
- 実体が大きくヒゲが少ない ⇒ 一方向に一気に動いた可能性が高い
- 上下ヒゲがほぼ同じ ⇒ 行って戻ってを繰り返した迷い相場
このように、「今の形」ができるまでの値動きのリズムや力関係を推測するクセをつけると、
チャートに“奥行き”が生まれます。
「形成順の読み解き」をエントリー判断に活かすには?
ここまでで、ローソク足の形成順を見ることで
売りと買い、どちらの勢いが強かったかを把握できることが分かりました。
でも、実際のトレードではどう活かせばいいの?
ここを具体的に解説します。
1️⃣ 高値更新後に押し戻された陽線 → 次は下げやすい?
例えば、こんなパターン👇
- 陽線だけど、上ヒゲが本体と同じかそれ以上に長い
- 高値を更新したあと、押し戻されて終値が低い
これは「上がったけど上では売られた」というサインです。
次の足で陰線になる可能性が高くなります。
📌 エントリーポイントとしては?
→ 次の足で実体の安値を割ったら“下げ方向”を狙いやすい。
2️⃣ 一気に5段階で上がった後に一気にズドンと戻す → トレンド転換の兆し
先ほど例に出したように、
「1→2→3→4→5と上がって、最後に5→0に一気に戻る」
このような動きは、
買いがジワジワ優勢だったが、最後に強い売りが入って全否定された状態です。
📌 これをどう判断するか?
→ 「買いの流れが崩れた」=転換の初動かも。
次の足で安値を更新してきたら、逆張りではなく順方向に売りで乗る。
こういった「ローソク足がどう作られたか?」に目を向けると、
“勝てる足”と“負けやすい足”の違いがハッキリ見えてきます。
2️⃣ リアルタイムの足の動きを「実況」してみる
形成中のローソク足に注目して、
- 「今はヒゲが出てきた」
- 「ここで押し戻された」
- 「高値を更新したけど失速してきた」
…など、自分で実況するようにチャートを追うのも非常に効果的です。
これはスポーツ観戦と同じで、意識して観察することで“動きのパターン”が脳に焼きつきます。
まとめ|“今”の形だけじゃなく、“どうできたか”を見る力
ロウソク足は、ただの棒グラフではありません。
その形には、「誰が、いつ、どんな思惑で動いたか」の“物語”が詰まっています。
特に時間足が長くなるほど、「今の形」ができるまでに
何度も攻防が繰り返されている可能性が高いんです。
✅ どこで一度上がって
✅ どこで押し返されて
✅ 最後にどこで落ち着いたのか
この“順番”までイメージできるようになると、
ロウソク足の意味がまるで違って見えてきます。
エントリー前に「この足、どうやってできた?」と
一歩立ち止まって考える癖をつけてみてください。
きっと、今まで見えてなかった“本当の相場の流れ”が見えてきますよ!




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